来場、ありがとうございました
「[proto-] 感じるペーパーショウ」には、連日、たくさんの方に来場頂きました。ありがとうございました。
最終日の閉演30分前に、「水より生まれ、水に帰る」の網のベルトコンベアのつなぎ目に亀裂が入りました。ホッチキスで応急措置をしてどうにか最後まで持たせましたが、危うく断裂するところでした。完成したのも開催直前でしたが、耐久性もギリギリだったようです。
「風をはらんで、命を宿す」では、ダイソン社の羽根のない扇風機は全く問題なく働いてくれましたが、空中に浮かぶ紙のくらげ達(私たちは、スカイフィッシュと呼んでいます)は、かなり損耗しました。学生達がひとつひとつお椀型に漉いたスカイフィッシュは、風に煽られ続けるうちに繊維が抜けて薄くなり、だんだん形が保てなくなるのです。会期中も作り続けて、用意した数十枚が最後は底をつきました。
このように、最短のスケジュールで進行し、予定期間以上の耐久性を持たず、無駄なく使い切る設計を、エンジニアリングでは最適設計と言います。なんちって、ほんと、すべてが綱渡りでしたが、最後までなんとか皆さんに楽しんでいただけてほっとしています。
全体としては、大勢のクリエイターたちが様々な紙の使い方を提案するという、一昨年までのペーパーショウとは随分おもむきが違うものになりました。
私たちが日常的に接している、メディアとして、あるいは使い捨ての素材としての紙に、既に限界が来ている事は明らかです。そうした中で、改めてマテリアルとしての「紙」に触れてもらう事を中心に展示構成を組み立てました。高度な印刷技術も映像も、センサーを使ったインタラクティブな仕掛けもほとんど使わず、ひたすらに紙の物性を訴求する。そういうコンセプトは非常に初期の段階で山口さん、緒方さんとの共通認識になりました。おかげではっきりとしたメッセージを発することはできたように思います。この3人を指名してくれた竹尾さんにとても感謝しています。3人のディレクターの間で行われた議論については、いずれゆっくりと紹介させてください。書籍化も予定されていますし。
多くの方から感想を寄せていただきました。ハッシュタグ#TPS2010で皆さんのつぶやきも読めます。感想ブログを収集していますので、コメントやトラックバックなどで伝えていただければ幸いです。
山中俊治さま
土曜日の昼、お邪魔しました。(大変な人だかりでした)
artisticで、哲学的な趣も感じさせる作品、とても面白かったです。とてもとても刺激的でした。有難うございました。
素人の私が言うのも変ですが、着想の素晴らしさにも感嘆しました。私自身、日々の生活(on/off)の中で、もっと柔軟に、もっともっと考え抜く必要性を痛感しました。
本当に有難うございました。
p.s. ワニトンマさんには、お会いになられましたか?
ブログで拝見し、その後のことが、少し気になっていたので。
Lafieさん
骨展、「医学と芸術」展に引き続き足を運んでいただき、ありがとうございます。
今回の展示物はストレートすぎると言うか、ひねりがなさ過ぎる気がして
心配だったのですが、楽しんでいただけたみたいでほっとしています。
これからもどんどんコメントして下さい。とても励みになります。
ワニトンマさんには会えませんでした。残念。