雨はなぜ痛くないか
良く降りますね。
雨はあんなに高いところから落ちてくるのにあまり痛くない。子供のころ、それがとても不思議でした。高いところから落ちてきた石が当たると、とても痛いのに。
中学のある日(高校だったかな)、空気抵抗というものを学びました。空気の抵抗の大きさは速度に比例する。高いところから物が落ちると重力に引っ張られて段々速くなっていく。それに応じて空気抵抗も大きくなる。重力は一定なので、増大する空気抵抗はやがて重力と同じ大きさになる。そうなると、その落下物はそれ以上加速されず、それ以後は空気抵抗と重力が釣り合ったまま一定の速度で落ちていく。
目から鱗でした。雨が痛くない理由も、綿ぼこりがふんわり落ちる理由も同じだったのです。大きさの割に重い石の場合は、かなり速くならないと空気抵抗と重さが同じにならないから、当たると痛い。アリが高いところから落ちてもケガしないのは、アリの体重と空気抵抗がすぐにバランスしてしまうから。
身の回りのいろんなものが、シンプルなルールで動いていることに感動しました。「物理学って美しい」とはじめてはっきり意識したときでした。
そういえば随分前に、「デザイナーのための科学」って言う連続講義をやってくれないかと、内田繁さんに言われたことがあります。いろんなサイエンティストを集めて、日常の科学について話してもらう。いつかやりたい講義です。
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こんばんは。
「デザイナーのための科学」・・・
是非、名古屋でもお願いします。
それが無理ならインターネットで
公開授業っていうのはいかがでしょうか?
物理学って耳で聞くだけで、
自分とは異世界の学問だと思ってました。
でも、今日のお話を聞いて、まさに目から鱗でした。
ありがとうございます。
「デザイナーのための科学」
これはデザイナーでなくとも、一般人にとっても面白く、興味のあることだと思います。「日常の科学」は、実は多くの人が興味を持っているのではないでしょうか。是非、デザイナーに限らず受講できる機会を作っていただけると、嬉しいです。
個人的には、大阪でもお願いしたいですが、インターネットでの公開講座ができれば、より多くの方がhappyになれると思います。
機会があれば是非! 期待しております。
powaroさん
arleyさん
おはようございます。
いろいろな人から是非やって欲しいと言われました。
大変なこと言っちゃったかもです。
私もお手伝いさせて頂きたいです!
誰とお話頂くのが面白いか考えたら
楽しくなってきました。
みゆきさん、ごぶさたしています。山中です。
みゆきさんにお手伝いいただけると心強いですね。
やれそうな気がしてきた(やるのか?)。