草枕
最近になって夏目漱石の「草枕」を読みました。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。」の有名なあれです。50になるまで読んでないって言うのも恥ずかしいですが、中学生のころに途中で投げ出したのを、今度は最後まで読みました。
小学校六年の時に「吾輩は猫である」を読んで、夏目さんの文体にかぶれたのを思い出します。ものすごくかっこいい文章に出会った気がして、何度も読み返しました。ちょうどその頃に、学校から「修学旅行の思い出」という作文の宿題が出たのです。
よっしゃぁって感じで、ばりばり漱石のつもりで張り切って書きました。しかし結果はさんざん、いつもは五重丸を付けてくれる先生が三重丸。とてもショックでした。
まあ、当然と言えば当然ですね。小学生の「猫」ばりの文章など読むに耐えないでしょう。幸いなことに残っていないので、恥ずかしい思いをしないですみますが、なにせ妙に大仰な漢語や「はなはだよくない。」とか「なお面白かろう。」みたいな古風な言い回しを駆使した「修学旅行の思い出」なのですから。
「草枕」風の方がましだったかも。一応旅行記だし。そういう問題じゃないか。
写真は小山薫堂さん、猪子寿之さんと一緒に進めているプロジェクトFの携帯電話コンセプトモデルです。脈絡ないですが、なんか漱石っぽくない?
photo by Yukio Shimizu
おはようございます。
夏目漱石先生が、現世に存命でしたら、
きっとこの「コンパス」が似合ったにちがいありません。
あっ、・・・
でも、現代人の漱石さんは、
どんな文章表現をしたのでしょうね。
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