フラゲラ絶体絶命
何もかもうまくいっているように見えました。レセプションの直前まで。
ところがレセプションが始まった直後、私の研究室のflagellaが動かないと言う連絡。ええっ、さっき最後に全体を見て回った時は完璧に動いていたのに…。
現場へ行ってみると学生のひとりが真っ青な顔をしていました。直前に、より確実な動作のためのアイデアを投入しようとして、致命的なミスをしてしまったというのです。
takram design engineeringや居合わせたfuroのメンバーまで助けてくれて復旧に当たったのですが、結局レセプションの間、部分的にすら動かすことができませんでした。雨の中をレセプションに来てくれた皆さん、本当にごめんなさい。
ほとんど泣きそうな顔をしているくだんの学生にいいました。
「今は悔やむな。前だけ見てろ。」
転んでしまったことを悔やんでもしょうがないのです。今はともかく出来るだけ早く立ち上がって歩き始めるしかない。
徹夜の作業の結果、復旧のめどは立ちました。開館1時間前の今も、オープニングに間に合わせるべく作業を進めています。でもひょっとしたら開場時間になっても学生達が現場で作業をしているかもしれません。せっかく初日の朝から来場いただいた皆さん、本当に申し訳ありません。このブログを見た方はflagellaの内部構造でも見ながら、どうか温かく見守ってやってください。
youtubeに、プレスプレビューの時の元気なflagellaがあがっていました。
学生さん、相当責任を感じて落ち込んでるのではないでしょうか。
でも、こんなことがあったからと言って今後、「やるかやらないか」を迫られたときに「やらない」を選ぶようになってほしくはないですね。
どうか気を強く持って。
もちろんプレゼンテーション側は誇りにかけて少しでも完璧なものを見せたいでしょうし、私もflagella見たいですが、それ以上に、こんなふうに艱難辛苦の中で展示会が形作られていることそのものに、驚きと称賛を感じてますよ。
カメノさん
flagellaは本日の12時前に無事に再起動しました。
学生達もこのブログを見ているので、カメノさんの優しい言葉に元気づけられていると思います。
これからも応援してください。ありがとうございました。
[…] 完成した街にはたくさんの人が訪れてくれました。お披露目の当日に動かなくなった住人もいましたが、みんな笑って許してくれました。 […]