もうすぐ設営と搬入です。
21_21のサイトのトップが「骨」のロゴに変わりました。企画展「うつわ U-Tsu-Wa」が終了し、本日から撤収、その後はいよいよ「骨」展の設営と搬入です。今週と来週が正念場。「うつわ U-Tsu-Wa」は連日1000人を超える客の入りで、最後は大盛況だったそうです。プレッシャーだなー。
写真は玉屋庄兵衛+山中俊治の作品 骨からくり「弓曳き小早舟」
尾陽木偶師275年の歴史のなかで、開かれた伝統技術をめざす九代目玉屋庄兵衛の作る骨格は格段に美しいものです。その骨格をさらに表舞台へと登らせることをめざした「骨からくり」の製作は私(山中)の一枚のスケッチから始まりました。
からくりの最高傑作と言われる「弓曳き童子」をベースに、山中がデザイン画をおこし、九代目が黄楊(つげ)、檜、桜、黒檀などを機能によって使い分ける伝統の技法で製作しています。取っ手を回すと、矢を一本づつつがえては、次々に的に向かって放つ魔法のような動きは人形の足元にある高精度のカム構造で実現されています。
このカットでは3種類の木が見えています。この写真だけでわかる人はすごいです。ちなみに弓はステンレスに金メッキ。強度、耐摩耗、耐腐食、色調からこういう素材選定になりました。普通ステンレスに金メッキはしないのですが、京都のあるメーカーがこの特注処理を受けてくれました。