世間は連休ですね。今日も絶好の行楽日和だったらしい。私は連休明けまでに「骨」展の出品作品のキャプションをすべて書きあげるという宿題があるので、多分この連休中はパソコンの前に張り付いています。
どうせならこのブログの文章が、作品のキャプションになるように書いてしまおうと企んでいます。この展覧会のコーディネータである田中さんも、きっとその方が安心でしょう。あ、でもキャプションボードの数は30点以上になるので、一日ひとつじゃ全然足りないし…田中さん、見ない方がいいかもです。
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九代目玉屋庄兵衛氏は、特に大型のものは除いて、自作のからくり人形をすべてご自分の手で運ぶそうです。出向いた先での組み立て、調整、操作もほとんど他人に任せることはありません。
昨日の打ち合わせでも、玉屋さんは人形を抱えてひとりで現れました。場所は21_21 DESIGN SIGHT、実は草○君が裸になって捕まった公園の隣です。
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「骨」展への作品を依頼してからしばらく経って、なぜか広島のバーで明和電機の土佐さんと一緒になりました。そのとき彼の腕にどーんとあったのが「ジホッチ」。
ご存じの方も多いと思いますが、かつての黒電話やピンク電話の回転式ダイヤルが、ほとんどそのまま腕に張り付いていて、117を回すと時報サービスと同じ音と声で時刻を知らせてくるという腕時計(?)です。
あまりの存在感にびっくりしながら「こういうアイデアって、仲間とわいわいやってるときに、なんちゃってノリで出るんですか?」って聞いてみました。
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大学と言うところは面白いところだ。機械工学を学んだこともなく、機械加工の経験もない大学院生に、作るべきものの意義を話し、スケッチを渡しただけでできてしまうものもある。
上の文章は「骨」展のカタログ用に、山中研究室の作品について私が書いたコメントです。 (more…)
この展覧会のポスターのロゴは、実はこうやって作られました。上の画像をクリックするとそのプロセスが見られます。骨と言う文字を切り抜いて反透明の板の上に置き、裏から手でたたいています。佐藤卓さんの遊び心に脱帽です。
人の影が勝手に動き出すというのは、さまざまなフィクションに登場する、かなり古くからある夢物語です。Narutoにもそんな術が出て来ましたね。
そんな夢を緒方壽人と五十嵐健夫の二人が実現してくれました。「骨」展に彼らが出品する作品Another Shadowでは壁に映った来場者の影が突然勝手に踊りだします。
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takramという名前をメディアで見るたびにうれしくなってしまいます。創立した田川欣哉と畑中元秀の二人は私の教え子であり、特に代表の田川は私の元に7年もいました。昔の書生さんのように、私の家に住み込んでいたこともあります。
その田川が、私のオフィスでアルバイトを始めた学生だった頃のある日、こんな事を言いました。
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この写真のナイフのようなものはステム(stem: 植物の「茎」やワイングラスの「脚」)と呼ばれる部品です。何に使われるものかわかりますか。
最近私の机の周りには、「骨」展で「標本室」と私たちが呼んでいるスペースに展示するための不思議なものがいろいろ集まってきています。「標本室」では、「人のつくりし骨」を収集して展示しようととしているのですが、これもその一つ。
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昨年の秋、リーディング・エッジ・デザインのサテライトオフィスを下北沢の近くに作りました。私のアトリエは多摩丘陵のちょっと不便なところにあるので、都心から結構時間がかかります。展覧会が近くなると、作家の皆さんやメーカーさんとの打ち合わせの頻度が半端じゃなく、その度に出て行くのも来てもらうのも大変なので、都内に出張準備室を設けた形です。
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参(まいる)の皆さんに会ったのは3年前のDesign Tideの会場でした。ウィルコムW-SIMの展示ブースに立っていた私に、「すぐ近くで展示をやっているので見に来て下さい」と声をかけてくれた礼儀正しい若者達がいたのです。 (more…)