骨からくり21_21にあらわる

Bones,Sketches — yam @ 4月 29, 2009 1:58 am

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九代目玉屋庄兵衛氏は、特に大型のものは除いて、自作のからくり人形をすべてご自分の手で運ぶそうです。出向いた先での組み立て、調整、操作もほとんど他人に任せることはありません。

昨日の打ち合わせでも、玉屋さんは人形を抱えてひとりで現れました。場所は21_21 DESIGN SIGHT、実は草○君が裸になって捕まった公園の隣です。

玉屋さんは「骨」展のために製作中の「弓曵き小早舟」の主要部を持って来てくれました。その場で組み立て、実際に矢を射るのを見せてくれました。

この「弓曵き小早舟」は、からくり人形の最高傑作と言われる「弓曳き童子」がベースになっています。主なしくみは「弓曳き童子」を踏襲し、骨格を見せることを前提に、あらゆるパーツのデザインを見直しました。船に乗せるというのは玉屋さんのアイデアです。

初めての実演でしたが、やはりからくり人形は動くと全然違いますね。顔の造作がないのっぺらぼうの「骨からくり」ですが、ちょっとした首の動きで、いきいきとした表情が現れます。動きのひとつ一つに対応する下層のカムの動きも繊細で美しい。

まだ昨日の写真を整理中なのでとりあえずスケッチをあげます。思わせぶりみたいですみません。

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