Dyson, Apple, それぞれの理想主義
ダイソンの羽のない扇風機を手に入れました。今ちょうど夏であるオーストラリアでは、扇風機市場におけるシェアがいきなり30%だそうです。ファンがないので「扇」風機じゃないですね。Air-multiplierという英語名からすると増風機かな。
アップルやダイソンは、いつも新しい世界を切り開いてくれます。そのもたらす未来が、マイクロソフトやGE が与えてくれる生活よりも何となく良さげに思えるのは、前の二社の商品にはある種の理想主義があるからでしょう。この会社に未来を託したいと思わせてくれる何かがある。
しかし、この二社の理想は対照的でもありますね。
アップルがいつも新しい使いやすさを提案するのに対し、ダイソンが提起するのは新しい機械原理。どちらも本質的な機能とスタイルを革新してくれるのですが、車に例えるなら、アップルは新しい運転操作をデザインし、ダイソンは新エンジンを開発します。
ユーザビリティに理想を求めるアップルと違って、ダイソンの場合は、ユーザビリティが二の次になることもあります。今回の増風機でも、首降りスイッチを押すと、スイッチそのものが本体と一緒に回り始め、止めようとする指先からスイッチが逃げ回ります。風向きを上下に変える方法にいたっては、他人がやった状況を見ない限り想像できないでしょう。
それでも、いやだからこそというべきなのかな、多少の犠牲を払ってまで追い求めたシンプルな形には、エンジニアが思い描く理想が明快に込められています。私たちはそれに感銘を受ける。
週末に訪ねてきた古い友人がこの増風機を見て「あなたもこういうの作ってよ」とあっさりとのたまいました。耳が痛い。
モノ、ヒト、マチがマーケットの三大要素と考えた時、アップルはその三つのバランスがしなやかで素晴しく、ダイソンはヒト、マチを捨てでも、モノを追求した骨太さが素晴しいと、なんとなく感じます。
私は衣料に携わりますが、ここまで理想を追い求める会社と、リーダーには憧れを抱いてしまいます。
私も、理想を大事にしなくては、と改めて感じた一瞬でした。
[…] This post was mentioned on Twitter by KOJI and Yasuyuki Nagakura, yosukehara. yosukehara said: Apple, Dysonの理想主義. 個人的には、 Amadanaもかな. http://bit.ly/5SCDWi […]
iPhoneの操作も日々、少しずつ慣れてき始め、確かにすごい“マシン”だと感じています。
ダイソンの増風機、手に入れられたのですね。
Amazonにもまだありませんでした。
この「これは一体何?」というデザインと機能の意外さがやはり
「デザイン力」の魅力を感じるところです。
ちょっとばかし、使い勝手が悪くても・・・許せちゃいそうです。
ところで、手に入れられたのですか?
(小さい声で・・・おいくらですか?)
上のコメントで脱字が・・・。
最後ですが、
ところで、
どこで・・・手に入れられたのですか?
でした。
すみませんです。
powaroさん、こんばんは。
Air-multiplierは特別なルートで手に入れました。
まだ日本では売っていないようですね。
扇風機としては高価な物になるようですが、その価値はあると思います。
私が Mac 同様『デザインに一目惚れして衝動買い』したもう一つのモノ、、、それは BD-1 折りたたみ自転車です。前輪サスペンションと溶接跡の波模様、、、これまたデザインに惚れた車『Subaru R1』に積んで、街乗りサイクリング、、、もうすぐ春だな。。。
[…] Apple, それぞれの理想主義 http://lleedd.main.jp/blog/2009/12/24/dyson_apple_idealism/ […]