光る都市
世界で2番目に高いビル、上海環球金融中心(ワールド・フィナンシャル・センター)は、492mの全長を強力なサーチライトでライトアップされていました。写真ではわかりにくいですが、エッジに埋め込まれた青色LEDも鮮やかです。
しかし、もっと印象的だったのは市内の高速度道路でした。裏側の両サイドに強力なライン状の青色光源が設置され、高速道路の下面全体が延々と、鮮やかにライトアップされているのです。上海の空中を、川のようにうねりながら交差し、流れていく青い光。ただ、恐ろしく未来的な光景を作り出すためだけの膨大なエネルギー消費です。
今、私たちは、地球温暖化を前に、このままのエネルギー消費に輝かしい未来はないらしい事を感じています。
しかし、私たちの方が萎縮してしまっているだけなのかもと思ってしまうほど、上海の光には、膨大なエネルギーを誇示し、人類がもはや夜の闇を恐れるひ弱な存在ではない事を謳歌する意思を感じました。地球温暖化の問題が解決してしまったら、人類はやはり光溢れる未来を望み続けるのでしょうか。
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