日産TRI-X: 200万人が見た東京モーターショー
もう一つ、日産自動車ネタです。先日開催された東京モーターショーの入場者は61万人で、32年ぶりに百万人を割り込んだとか。入場者数のピークは1991年で200万人を超えていたというニュースを読んで、ん?。
実はフリーになってから日産に依頼されてデザインしたショーカーがありました。それが上の写真のTRI-X。その1991年に日産自動車のメインブースを飾っていたのです。そっかあ、あの車200万人もの人が見てくれたんだって今更感慨深い。今見ると普通の車ですが、これでも「21世紀に向かって新しい車社会を考える車」だったんですよ。
仕事を依頼されたといってもクレイモデル(粘土のモデル)を作る設備なんか家にないので、モデルを作る段階になったら週2、3回、厚木にある旧仕事場の日産デザインセンターに通っていました。やめちゃった人に仕事くれるだけでも画期的なんですけど、旧職場に舞い戻った私をみんな結構歓迎してくれて、本当に素敵な人たちです。もちろんお昼はみんなと一緒に食堂で食べました。
日産に所属していた頃は、モデラーと呼ばれる職人さんたちと日程や仕上がりのことで、良くけんかしていましたが、フリーになってみると気持ちに余裕もできたみたいで、職人さんに気分よく作ってもらおうと画策。デザインの気分を伝えるために、モデル場の壁一面にイメージフォトを飾ったり、職人さんを休日に連れ出して古い車を試乗したり、流行り始めたばかりのイタリアンで飯食ったり。
そうやってこのモデルを作っている最中に、娘が生まれました。病院から日産に通ったりしているうちに、私が駅前に車を置き忘れて、退院当日に妻が警察から呼び出されたりしたことも。
そんな努力(?)が実って、かなりの台数のコンペに勝ち残って私のデザインが採用されたのでした。娘も、もう19です。
山中さん お久しぶりです。覚えています?このモデルをやった時は3年目のクレイモデラーです。1/4モデルを一緒にやりましたね。あの時はフィジカルプロセスの中、山中さんはMacを持ち込んでデザインしていましたね。懐かしいです。
お久しぶりです。
あのモデルは本当に楽しかったですね。記事にも書きましたが、おかげさまであのときにデザイナーとしても一皮むけたような気がします。
あの頃はどこ経でもマックを持っていっていました。
フルサイズを自分で作れなかったのが心残りです。
コメントをありがとうございました。
しばらく、メンテしていなかったのでコメントいただいていたのに気がつかず、アップするのが遅れました事をお詫び申し上げます。
(スパム対策として初めての人は手動で上げています。)