TAKEO PAPER SHOW 2010 は3人で
4月に開催される竹尾ペーパーショウ2010は、山口信博さん、緒方慎一郎さんと私の3人展となりました。
山口さんはブックデザインの大御所。最近は、紙を折るという伝統的な行為を、青山にあるショップ兼ワークスペース「折形デザイン研究所」で研究しておられます。
緒方慎一郎さんは、「八雲茶寮」(先日石井裕さんや古田貴之さんと食事した場所)や和菓子HIGASHIYAなどの、経営者でもありデザイナーでもある才人。新しい紙器「WASARA」の開発でも知られます。
和と紙に精通したお二人。そこに私が混ざっているのは、やはり誰が見ても不思議みたいで、昨日の記者発表でも友人のデザイン・ジャーナリストから、「なんでここにいるの?」とか言われるし。
3人でああだこうだと言い合って決めたタイトルが「proto-」。紙本来の力を体感できるペーパーショウを目指します。
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proto-
[語源 portos (first;Gk) ]
原始の、根源の
最初の、主要な、本来の
protocol 作法、手続き;儀礼、典礼
proto-human 原人
protoplasm <生物>原形質
proto-planet <天文>原始惑星
prototype 原型;典型;模範、手本
出典/「グランドコンサイス英和辞典』(三省堂)他
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いつも傍に紙があった。今年は「感じるペーパーショウ」。
太古の時代に生み出されてこのかた、紙は、常に人間の傍にありました。近代以降、おもに情報伝達に使われてきた紙の価値が揺らぎ始めている現在、「紙とは何か」、「紙は人間に何を与え、紙から何を受け取ってきたか」「紙を使う社会には、どんな未来があるのか」をあらためて問い直す必要があるのではないか。<竹尾ペーパーショウ2010>では、「原始」「原型」などの「原」を意味する接頭詞「proto-」をキーワードに、いま一度紙そのものの本質に立ち返りつつ、人間と紙の関係性を見直す手掛かりを、体験による実感をともなった形で提供したいと考えています。
会期=2010年4月15日(木)〜18日(日)
開場時間=4月15日(木) 13:00-21:00、16日(金)・17日(土) 10:00-21:00、18日(日) 10:00-15:00
会場=丸ビル ホール
〒100-6307 東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7階 連絡先Tel:03-3217-7111
主催=株式会社竹尾
総合プロデュース=竹尾 稠
アートディレクター=山口信博、緒方慎一郎、山中俊治
編集=大谷道子
協賛=特種製紙株式会社、日清紡ペーパー プロダクツ株式会社、王子特殊紙株式会社