ゲルインキと面相筆
私は普段スケッチを描くとき。太めのゲルインキボールペンを使います。これを使い始めたのは、2006年の「機能の写像」展のときでした。
会場で作品写真集「機能の写像」を買っていただいた方に、その場で本の見返しにサインとスケッチを描いたのですが、この時たまたま持っていたのが、ステッドラーのゲルインキボールペン。見返しの風合いのある紙にゲルインキで描くと、いい具合に線がかすれ、ボールペン特有のインクのボテりも気持ちのよいアクセントになることを発見しました。
以前はコピー用紙に細書きのサインペンだったのですが、その時から、お気に入りの組み合わせは、Cotman水彩紙にステッドラーのTriplus gel-linerになりました。上のAVEINのスケッチもこの組み合わせで描いています。
漫画のキャラクターの主線は、滑らかなケント紙に面相筆で描いていました。マシンをデザインするときには硬質なボールペンのタッチが心地よく、人の体を描くときは面相筆のふくよかなタッチがしっくり来ます。漫画を面相筆で書くというのはあまりメジャーではなかったので、井上雄彦さんが最近はすべて面相筆で描いているというのを聞いてうれしくなったりしています。
はじめて、コメントさせていただきます。
授業でお世話になっている荒牧です。
この記事を拝見するまで、
山中先生はいつも、何のペンを使ってスケッチをなさっているのか気になっていました。
井上雄彦さんが面相筆で描いている様子をみていると、すらすらーとしていて、気持ちよくなってきます。あの筆、かきやすいんだろうな。と。
他の人が使っているペンや筆が一番書きやすいように見えてしまうのが、不思議です。
おはようございます!!
私のお仲間で、イラストを描いている方にさっそく、
このブログ記事を紹介させていただきます。
ペンでいいのを探してみえたので・・・。
インテリアの仕事をしているのに、絵の苦手な私には、
こんな美しいスケッチは憧れです。
[…] This post was mentioned on Twitter by nobuo osugi, AKEMI HARADA. AKEMI HARADA said: @nakajihaha @jasminjoy 私の大好き&尊敬する山中俊治さんの今日のブログにペンの事が書かれています。ご参考に。。。http://lleedd.main.jp/blog/2009/12/10/gel-liner_and_mensofude/ […]
荒牧さん、こんにちは。
ここに書き込んでもらうまで「荒巻」さんだと思い込んでいました(shakeだし)。失礼しました。
powaroさん、いつもありがとうございます。
なかなか売っていないgel-linerですが、気に入っているのは軽さです。
ペン自体の。
私は重いのがダメなので、高級ボールペンも高級万年筆もたいてい苦手です。