臼井二美男さんとエンディング・スペシャルトーク
太い眉に大きな目、分厚い唇、ボリュームのある髪。臼井二美男さんの風貌は結構迫力があります。なんとなく「部族長」というような言葉が似合う、そんな風格。
それでいて、どこでお会いしても、いつも忙しく動き回っている臼井さんはパラリンピック日本選手団のオフィシャル・エンジニア。今、日本で一番頼りにされている義肢装具士です。
昨年の秋、義肢のことを調べ始めたばかりの学生達と私は、南千住にある鉄道弘済会義肢装具サポートセンターを訪ねました。義肢装具の施設を見学させていただいて歩くうちに、トレーニングルームで、実際の練習の場に出くわしました。
ちょうど、「走る」事に挑戦し始めたばかりの少女のトレーニングが行われているようでした。まだうまく走れない少女と一緒に歩き、歩き方を観察し、義足を調整し、もう少し速く歩いてみるように励ます男性の声が、トレーニングルームに響きます。その声の主が臼井さんでした。
ほんの10メートルほどの距離ですが、少女が何度か往復するうちに、少しずつ早歩きが走りに変わっていきます。
「おお、走ってる、走ってる・・・走れたじゃん」
そう言いながら少女の横を伴走する臼井さんは、自転車の乗り方を教える父親のように見えました。
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こんにちは。いつも興味深い記事をありがとうございます。
実際に走る姿を目の前にして、
競技者の方は単に走ったり跳んだりする技術だけでなく、装具を使いこなす技術も磨いていらっしゃるのだと感じ、胸を突かれました。
手にしてうれしい装具、見せたくなる装具が普及すれば、
身につける人が前向きになれるだけでなく、日常の風景までもが変わっていくかもしれませんね(理想論過ぎますか?)。
こんにちは。
展示会に行かせていただき、大変感動いたしました。
美術館のような、博物館のような、本で読む世界を体験しているような・・
不思議で楽しい感覚を味わうことができ、また、
いろんな角度から、「骨」を知ることができた事は、この夏の特別な思い出になりました。ありがとうございます。
今年、母が人工骨頭置換術を受けたのですが、
あの展示場で本物の人工骨頭をみて、感慨もひとしおでした。
この時代にOPEできた母は幸せだと思いました。
これからも、
人間の創造する「骨」が、
さまざまな場面で、人の生活をwonderfulにしますように☆
tottoさん、こんにちは。山中です。
来場いただきありがとうございます。
「博物館のように、遊園地のように」という言葉を会場構成の基本にしていました。
楽しんでいただけたようでほっとしています。
けやきさん、こんにちは。山中です。
鈴木さんの走りは本当に美しかったですね。
日常の風景が変わることを、まさしく私も願っています。
右足を失って、自分の足で歩くことの素晴らしさを懐かしく思い返して居ます。 夢をもう一度、歩いたり走ったりしたいといつも願っています。
それには、義足を作る人、装具して行動を起こした先輩達の血の滲むような足跡も知りたいですね。