明日、九代目によるからくり実演がもう一度あります
8月17日(月)14:00および16:00より、制作者の九代目 玉屋庄兵衛本人による「骨からくり『弓曵き小早舟』」 の実演を行うことが決定しました。
「弓曵き小早船」の操作は、船の横についている車輪をゆっくりまわすだけの、シンプルなものですが、実は非常に神経を使います。
座敷からくりを作っている木という材料は、生きている材料なので時間とともに伸び縮みし、それに伴って各パーツの微妙な擦り合わせが変化していきます。また、その日の湿度によっても、てこ棒から各関節にのびている絹糸の長さが変化します。
操作者は、その状態をよくチェックしながらゆっくり動かし、もし、おかしなことが起こったら直ちに中止しなければなりません。無理をすると、重大な破損を引き起こしてしてしまう場合があるからです。
会期中にも最新の注意を払って実演が行われてきましたが、それでも、玉屋さんには何度も足を運んでもらいました。17日には最後の調整にいらっしゃるのですが、この機会に、ご本人による実演が実現しました。
貴重な機会ですので、ぜひお集りください。最高の状態で見られるはずです。
本日は貴重な実演をありがとうございました。
実演で生命を与えられたかのような弓曵き小早舟の美しい動きには、息をのみました。大切なお時間の中、興奮冷めやらぬ息子のたくさんの質問にも答えて下さってありがとうございます。お引き留めしてしまってすみません。
帰りがけ、息子が山中さんの頭蓋骨の横で頭蓋骨のモノマネをしていた(…)のをきっかけに、今夜帰国するというアメリカからの旅行者と話をしたのですが、「日本は人も良く、物も良い。本当に良い旅だったけれど、この展示会は最後の完璧なデザートになったわ」とのことでした。何だか自分のことのように誇らしくなってしまいました。日本のデザイン・技術・そして伝統文化をも内包する「骨」展は、外国からの旅行者にもぜひ見てほしいなと思いました。
etoileさん
何度も会場に足を運んでいただきありがとうございます。
玉屋庄兵衛さんが後の夕食会で、
「8歳の子供の質問とは思えんかった。古田君(ロボット博士の古田貴之さんのこと)の子供のときって、あんな感じの少年だったのかもしれないと思った」
などと言っていたのをご報告しておきます。
「骨」展…
六本木の東京ミッドタウンの北隅に設けられている「21_21 DESIGN SIGHT」という「デザインのためのリサーチセンター」(設計:安藤忠雄)にて開催されている「骨」展に行ってきました。…