そのヒグラシ

Bones — yam @ 8月 5, 2009 1:04 am

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今日は東京の西の方にいます。周囲を森に囲まれているので、朝早くからひぐらしの声に起こされます。私の出身は愛媛なのですが、実は子供の頃ヒグラシの声を聞いたことがありませんでした。

中学の時に、学校行事で長野県の菅平高原に滞在した時のことです。良く晴れた夏の日の夕方に宿舎の窓から外を眺めていたら、あの独特の哀調を帯びた声が響き渡ったのです。なんてきれいな声だろうと外に出てみました。

どうやらその声は、広々とした草原の中の一本の木から聞こえてくるようです。その正体が、虫なのか鳥なのかすらわからなかったのですが、しばらくしてふと思い出しました。昆虫図鑑にあった「鳴き声はカナカナ・・・」という記述。カナカナって、そんな鳴き声あるかよと思っていたのですが、もしかしてこれがそう!?。

そんなわけで、思い入れのあるヒグラシですが、このあたりにはたくさんいて、少々うるさいぐらい。それでも虫の声の中では一番好きかも。

上の写真は、takram design engneeringからお借りした写真をちょっといじってみたものです。Phasmaはもちろん壁登りはできません。作者の畑中君はスタンフォードで壁を登るやつの開発にも携わっていたみたいですが。

背景の緑はtakramさんのオフィスから見える新宿御苑です。(Original photo by Takashi Mochizuki)

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