勝間和代さんとの出会いを作ったOnQ
勝間和代さんとの出会いは2004年になります。
その年、NTTドコモは、テレビのデジタル放送を視聴できる携帯電話のプロトタイプ「OnQ」を発表しました。まだワンセグという言葉もない頃ですが、携帯電話でデジタル放送を見る時代を予想し、どういう視聴スタイルがよいのかということを、ドコモと私達LEDが共同で、1年以上かけて研究した成果でした。
世界で初めての横に倒す事ができる液晶ディスプレイや、リング状のスクロールセンサーなど、後のワンセグ携帯電話やiPodなどに広く使われたインタフェースを実装しており、その年のGマークやドイツのiFデザイン賞をアドバンスト部門で受賞しました。
発表の場となった東京ビッグサイトで、2時間近く詳細に取材してくれた女性がいました。さらにその人は2週間後には私のオフィスを訪ねてきてくれました。
それが、当時JPモルガンの証券アナリストだった勝間さんとの出会いでした。「機関銃のように質問する迫力のある人」というのが最初の印象です。
その後、私の個展にも何度も足を運んでいただくなど親しくさせていただいていたのですが、まもなく、経済評論家として独立され、ご存じのように1年で何冊もベストセラーを連発してあっという間に時の人となります。
最近2年ほどはメールだけのやりとりだったのですが、この春にアエラの対談で久しぶりにお会いしました。
テレビなどでコメントを求められることの多い勝間さんですが、やはり感心するのは「質問力」です。ずばっと本質に切り込んでくる質問には、変わらない迫力がありましたが、実はなんだかまぶしくて、ちょっとどきどきしてしまいました。オーラをまとうって、こういうことを言うのでしょうか。
その対談の様子は、勝間さんの新刊「まねる力」と言うムック本に収録されています。