形を描こうとしてはいけない

Bones,Sketches — yam @ 5月 17, 2009 2:57 am

yumihiki3

形を描こうとしてはいけない。構造を描くことによって自然に形が生まれる。

Do not attempt to draw figures. Figures naturally appear when we create a sketch of the structure.

学生の頃に漫画ばかり描いていたと言う話をすると、「シローとかオートモみたいなマンガでしょ」と言われるのですが、実はスポコンでした。メカは全くどうしようもなくて、当時つきあっていた女子(現妻)にも笑われていました。

その頃に、運動する人間を山ほど描いたことが私の創作の根っこにある気がします。走ったり、投げたりしているしている人間を描こうとすると、まともに動いているように見えるには骨を描くしかないのです。

「骨」展のカタログの編集者の方に、スケッチに何か言葉を添えませんかと言われて最初に浮かんだのがこの言葉でした。プロダクトをデザインするときに構造を考えることから始めるようにしてるのですが、一枚のスケッチを描くときでも同じですね。

6 Comments »

  1. 初めまして。
    更新を楽しみに、読ませていただいています!

    それにしても、今日の言葉にはシビレました。
    仕事は平面のグラフィックなのですが、それにも通じるものが
    あるようにも感じます。

    若輩のデザイナーには、毎回学ぶところだらけです!

    コメント by 中塚 — 5月 18, 2009 @ 1:52 am
  2. 中塚さん、初めまして、山中です。
    そういっていただけると励みになります。

    コメント by yam — 5月 18, 2009 @ 9:16 am
  3. […] 山中俊治の「デザインの骨格」 […]

    ピンバック by スグラボ » structure makes figure. — 5月 19, 2009 @ 6:46 pm
  4. [日記][デザイン]「骨」展に行ってきました。…

    土曜日に「骨」展に行ってきました。 この展覧会を知ったきっかけは形を描こうとしてはいけないという記事で衝撃を受けたことでした。形を描こうとしてはいけない。構造を描くこと…

    トラックバック by A Day In The Life — 6月 2, 2009 @ 11:38 am
  5. […] この言葉も「骨」展カタログのスケッチページに書き付けた散文の一節です。自分で書いておきながら、具体的にはどうしろといっているのか、自分でもよくわからんです…申し訳ありません。 […]

  6. スケッチの妙…

    『デザインの骨格』より 最近プロダクトデザイナーの山中俊治さんのブログ「デザイ……

    トラックバック by Tadaoh! Design — 12月 23, 2009 @ 9:20 am

RSS feed for comments on this post. TrackBack URI

Leave a comment

Copyright(c)2024 山中俊治の「デザインの骨格」 All rights reserved. Powered by WordPress with Barecity