慶應義塾大学山中俊治研究室の作品「flagella(鞭毛)」
大学と言うところは面白いところだ。機械工学を学んだこともなく、機械加工の経験もない大学院生に、作るべきものの意義を話し、スケッチを渡しただけでできてしまうものもある。
上の文章は「骨」展のカタログ用に、山中研究室の作品について私が書いたコメントです。ちょうど1年前、慶應大学SFCに来たばかりの私は、大学院生ふたりに「骨」展の企画を話し、私が思い描くロボットの簡単なスケッチを渡しました。そして、いくつかの機械設計の本と、何人かのロボットの専門家を紹介し、とにかく自分でやってみるように指示しました。
もちろんそう簡単に進むはずはありません。何から手を付けたらよいのかわからない日々が3ヶ月はあったでしょう。その間私は、無責任にただ言い続けたのです。
「びびるな。ともかく図面を引いて、金属を加工してみろ。」
今、多くの人に助けられて、彼らの設計したマシン「flagella(鞭毛)」は最終段階を迎え、私の部屋のデスクの上でうねうねと動いています。後は中村勇吾さんに習って見守ることにしましょう。
僕が出せる唯一のディレクションとしては「いっぱい頑張れ。」みたいな感じで進行中。いいのができるといいな~。できなかったらごめんなさい~。(nisshi.yugopより)
[…] 山中俊治の「デザインの骨格」 » 慶應義塾大学山中俊治研究室の作品「fla… こうして若手が育ってゆく! […]
29日の特別講義を聴講させていただいた者です。研究室の学生さんが、どのような過程を経て
flagellaを設計、製作が出来るまでに至ったのか是非教えてもらいたいです。お願いします
[…] 大学院に進む学生とは、もう少し長いつきあいになりそうです。ほとんど独学のロボティクスでFlagellaを作り上げた二人は、ドクターコースに進みます。修士に進む学生のスポーツで鍛えた集中力と繊細な指先は、今後の活動の中心となってくれるでしょう。 […]