中村勇吾さん
昨日、慶應大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の授業が始まりました。SFCに新任教官としてやって来て、ちょうど1年になります。桜が咲き、緑あふれる広大なSFCキャンパスは、今から2ヶ月程が最も美しい時期ですね。ほとんど必修科目のない自由なカリキュラムで知られるSFCのキャンパスは、この時期、どの授業をとろうか迷いつつ右往左往する学生達がいっぱいで、とても活気があります。ちょっと元気をもらった気分になりました。
上の画像は、日本を代表するwebデザイナー、中村勇吾さんが「骨」展のために制作してくれている映像作品のキャプチャです。前回の土佐さんと同じく、中村さんにお会いするのも、この「骨」展への参加依頼が初めてでした。おだやかに話され、ソフトで知的な印象の方です。展示コンセプトをお話しすると、「僕が見たいなって思える展覧会ですね」と言って、その場で参加を約束してくれました。
作品は、上から構造体が落ちて来てクラッシュする様を、スローモーションで繰り返し見せてくれる、一種のシミュレーションプログラムです。巨大なビルや橋のように見えるトラス構造の図形が、ゆっくりと落ちて来て地面に衝突し、めりめりと崩壊し飛散する様は、うっとりする程美しいものです。中村さんの言葉を借りれば「破壊の瞬間にこそ、骨格構造が意識される」。まだ未完成だそうですから、仕上がりが本当に楽しみ。このプログラムを担当しているthaの北田さんもSFCの卒業生です。
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